蒸発都市


データ

脚本は金城哲夫。
監督は円谷一。

水道、ガス、電気、地下鉄など大都会の動脈を作る工事がいつもどこかで行われている。
それは私たちが見慣れている風景。
しかし侵略者は我々の心の隙を狙って何を企むかわからない。
ポインターでのパトロールを終え帰路に着くダンとソガ。
ソガが本部に連絡を取っていると、いきなりダンが急ブレーキを踏んだ。
「あの音は」とダン。
「カッターの音じゃないか。工事中なんだよ」とソガ。
『カッター?妙だ。あれは普通のカッターじゃない。アスファルトを切断し地底深く掘り下げてる特殊なマシンの音だ』。
音の方へとポインターを進めるダン。
到着した先には動力なしで動くカッターを使う工夫たちの姿が。
不審に思って工夫に話しかけるダン。
すると突然ポインターが何者かの銃撃を受けた。
銃撃をしてきたマイクロバスを追う2人。
2人はポインターからレーザーを発射しバスのタイヤを破壊する。
止まったバスに近づく2人。
すると突如バスが消失した。
続いてポインターごとダン、ソガ、駆けつけた警官も姿を消す。
連絡を受け現場に来るキリヤマたち。
「車が二台と人間が三人、私の目の前で蒸発してしまったのです」と警官。
「多量に放射能が検出され、やはりこの一角が妙ですね」とアマギ。
「問題の車がポインターを誘導するために発砲したんでは」とフルハシ。
「そんな気がする」とキリヤマ。
「するとダンとソガは計画的に消された」とアマギ。
「どうやら一波乱ありそうだな」とキリヤマ。
ダンとソガが依然として行方不明のまま、さらにビル街が消失する事件が発生。
ヘリで出動するキリヤマとアマギ。
現場は街ごと消失し地面が剥き出しになっていた。
「人間や車を消すことならちょっとした魔術団でもやれますが、巨大なビルが、しかも一区画全部消えてなくなるなんて想像もできませんね」とアマギ。
「恐るべき敵だ」とキリヤマ。
「ダンとソガを消した奴と同じ犯人だとしたら、2人はきっと何か連絡を」。
「生きていればのことだがな」とキリヤマ。
「生きてます。きっとどこかにいます」とアマギ。
地面から溢れる泡を発見する2人。
泡に向かってヘリからレーザーを照射。
すると泡は消えていった。
一方フルハシとアンヌはタケナカ参謀に呼び出され、ポインターでホテルへと向かっていた。
「街もスモッグや排気ガスでくたびれてるんだよ。でっかいビルを乗っけて、やれ地下鉄だ下水管だって年がら年中ほじくり返されてるんだ」。
「川は干からびてしまう。並木は枯れてしまう。これじゃ街だって蒸発したろうって気になるね」。
持論をぶつフルハシ。
ホテルに到着しロビーでタケナカと落ち合う2人。
タケナカによるとユタ花村という霊媒が警備隊に会見を申し込んできたという。
「会見の内容は今度のビル蒸発事件だというんだ。だとしたらこっちから出かけていくのが礼儀だろう」とタケナカ。
花村のいる部屋へと向かう3人。
3人は付き人の老婆に案内されると部屋に入る。
そこには水晶玉を手にする花村が。
突然話し出す花村。
「我々は太陽系からそう遠くない星から来たものだ。一時的な宇宙乱流を避けるために。暫くの間地球の住民となる。我々は今日住むためのビルを頂戴した。そして自分たちの居住区を決めた。私たちが無断でやったのは相談をしている余裕はないからだ。我々の居住区に近づくな。約束を守るなら君たちの仲間は返してやる」。
「ダンとソガ隊員は無事なのね」とアンヌ。
「安心せよ。だが我々の邪魔をすれば2人の命は保証しない」。
2人を人質に取ったことを告げる花村。
居住区の場所を聞き出そうするタケナカ、フルハシ。
しかし花村は気を失ってしまう。
空と陸から蒸発都市を探索する警備隊。
キリヤマの乗るホーク1号に連絡を取るタケナカ。
「宇宙人居住区は未だ発見できず」とキリヤマ。
ポインターで地上を探索するフルハシとアンヌは高原のドライブインで休憩してコーラを飲んでいた。
「霊媒の言葉は出鱈目だと思うんだ。ビル街なんて何処にも見あたらんじゃないか。これ以上探したって無駄だよ。一休みしたら基地へ帰ろう」とフルハシ。
「随分冷たいのね」とアンヌ。
「うん、よく冷えてるだろ」とフルハシ。
「コーラじゃないわ」とアンヌ。
フルハシのコーラを取り上げ中身を捨てるアンヌ。
その時、2人の目の前の平野に突如蒸発都市が現れた。
キリヤマに報告して蒸発都市に乗り込む2人。
ひっそりと静まりかえるビル街。
硬直して立ち尽くす人々を発見する2人。
「参謀の注意を忘れたか」。
制止するフルハシを振り切って人々の方へ駆けよるアンヌ。
「逃げ遅れた人たちがビル街と一緒に運ばれたんだわ」。
ダンとソガを手分けして探す2人。
ダンのウルトラガンが落ちているのを発見するアンヌ。
さらにアンヌは硬直したソガを発見する。
その様子を硬直している警官の目を通して見ていた宇宙人は、花村を通してタケナカに電話する。
「ウルトラ警備隊は我々を裏切った。君の部下が約束を破ったのだ。タケナカ参謀。我々はウルトラセブンを味方に引き入れた。全ては我々の自由だ。我々はこれから行動を開始する」。
気を失う花村。
その頃ホークのキリヤマとアマギも蒸発都市に到着。
一方宇宙人はダンに命令してセブンに変身させる。
「セブン」。
喜ぶアンヌ。
しかしセブンは無反応に歩き出す。
「気でも狂ったの」とアンヌ。
「セブンの様子がおかしいんです」。
駆けつけたキリヤマに報告するアンヌ。
するとセブンは徐にエメリウム光線を発射。
車を破壊する。
さらにビルを破壊するセブン。
「セブン。やめてくれ」とアマギ。
警備隊員に向かってアイスラッガーを発射するセブン。
逃げる隊員たち。
一方ビルを探索していたフルハシは宇宙人のいる司令室を発見。
中に入るとウルトラガンで宇宙人を撃ち殺した。
泡となって消える宇宙人。
しかし泡はビルの外へと流れだす。
泡はどんどん巨大化し中から怪獣ダンカンが現れた。
コントロールが解けたセブンはダンカンに体当たり。
さらにダンカンを投げ飛ばすセブン。
ビル街を逃げ回るダンカン。
ボールのように転がるダンカンを蹴り飛ばすセブン。
逆に不意打ちを食らって倒されるセブン。
セブンがエメリウム光線を照射するとダンカンは再び泡となり消えていく。
それに伴い硬直していた人々も解放。
泡は粉になり風に飛ばされて散ってしまう。
意識を取り戻したソガ。
「セブンを操っていた奴は倒しましたからもう大丈夫です」とフルハシ。
「あのフワフワした白い物体は何にでも変身できる宇宙生命だったんですよ」とアマギ。
「ビル街をここに運んだのも奴らだったんだな」とキリヤマ。
田園都市のように平野の中に聳えるビル群。

解説(建前)

まずこの宇宙人の目的は何か。
え?
宇宙乱流に巻き込まれて一時的に避難してきたと宇宙人が言ってるじゃないか?
いや、その言葉を素直に鵜呑みにするのは危険であろう。
明らかに彼らの行動は一時的な避難のレベルを超えている。
あまりにも用意周到なのだ。
これだけのことができる宇宙人が一時的な避難のためにここまで大掛かりなことをするとは考えられない。

そもそも宇宙人もドラマで確認できる範囲では一人しか出てこない。
一人なら何処か広い場所にでも着陸して乱流が去るのを待てばいいはず。
あれだけのテクノロジーがあるのだから、その程度のことは朝飯前であろう。
とすると、素直に解釈すると、やはり侵略目的。
宇宙乱流云々というのも方便に過ぎないと思われる。
以上より、本宇宙人は侵略目的で来襲したものと解釈される。

宇宙人は我々と言ってるが劇中では宇宙人らしき者は一人しかいない。
これはどういうことか?
やはり宇宙乱流に巻き込まれたというのは本当で、彼がまず住処を確保するために遣わされたのであろうか?
しかし前述したようにそのために来たにしては用意周到過ぎるので、この説は否定されよう。
やはり警備隊を騙すための方便か、あるいは母星にいる仲間を含めて我々と言っているに過ぎないと考えられる。

動力なしのカッターで工事をしていた作業員は何者か。
人間に化けた宇宙人という可能性はあるが、その後出てこなかったこと、自分の意思がないような虚ろな状態であったことから、宇宙人に操られていた地球人の可能性が高い。
同様にマイクロバスからダンたちを襲撃したのも操られていた地球人であろう。
ユタ花村を洗脳したり、硬直した警官の目を使って監視したり、宇宙人はどうやら人間の脳波を操る能力があるようだ。
そう考えると命令を出していた男も人間という可能性はあるが、死後泡になったことから、やはりこれは宇宙人と考えるのが妥当であろう。

最初に捕らえられたダンとソガ、警官及びポインターは何処に移動したのか。
警察や警備隊が調べても見つからなかったことからビル街にはいなかったのは確かだが、かと言って何処か遠くの場所へ移動したとも考えにくい。
やはりビル街の近辺にいた可能性が高いであろう。
侵略目的で地球に来ていた宇宙人はまず街の労働者を洗脳して地下に秘密基地を建設させた。
そこから花村に指令を出したり、地球人を操ったりしていたのであろう。
宇宙人は捕らえた3人とポインターを一旦秘密基地に収容。
そしてビル街の移動とともに秘密基地も移動し、宇宙人は基地ごとビルの中へ。
その後3人とポインターを元の場所に戻したのであろう。

一旦消えたビル街はしばらくしてから平野に現れた。
では、その間何処に行っていたのであろうか。
ヒントは泡であろう。
平野に街が現れたとき地面から泡が噴出していた。
すなわちビル街はいったん泡に変えられたのである。
泡となったビル街は地面に吸収され地中を移動した。
そして平野で復元された。
人間や車はダンやポインター同様秘密基地に収容されて移動し、その後街へ戻されたのであろう。

宇宙人がユタ花村を利用したのはなぜか。
これはやはり霊媒ということで脳波をコントロールしやすかったからであろう。
事前に花村の存在を知っていたことから、やはり地球に来ていろいろ調査していた可能性が高い。
また宇宙人はダンがセブンであることも知っていた。
しかもダンの脳波までコントロールしてセブンを操った。
これは偶々宇宙乱流を回避してきた宇宙人ができる芸当ではないであろう。
やはりかなりの計画性が感じられる。

ではビル街を奪った目的は何か。
地球侵略のためならこんなまどろっこしいことをする必要はなさそうに見える。
単に先に地球に来た宇宙人が後から来る宇宙人の住処を確保しただけなのであろうか?
ただ、そのためならわざわざ人質を取る必要もないし、そもそも無断でビル街を奪う必要もない。
ダンを拉致してセブンを味方につけることまで計画していたのであるから、やはりビル街を前線基地にでもして戦うつもりだったと解釈するのが妥当である。

それでは最後に最大の謎。
ダンカンとは何物か。
たけし軍団というのは冗談として(笑)、映像を見る限りダンカンの本体は泡である。
前述したように宇宙人はビル街を泡に変えるテクノロジーを持つ。
おそらくダンカンは一種のロボット怪獣ではないか?
宇宙人は地球侵略のためにダンカンを泡に変えて連れてきた。
その方が収納するのに便利だからだ。

そしてビル同様に復元してセブンと戦わせた。
この時、宇宙人も泡になってダンカンに吸収されたことから、やはり宇宙人はダンカンの一部だったのであろう。
とすると、本当の宇宙人は地球には来ず母星から指示を出していただけという可能性が高い。
そもそも地球に来てないとすれば、乱流から避難というのは嘘八百なのは間違いない。

感想(本音)

今までで一番解釈に時間が掛かったエピソード。
というか、上記のようにかなり意味のわからない解釈になってしまった。
正直、セブン34話は欠番にしてシレッと次の回に行こうかとも考えたが、さすがにセブンにこれ以上封印回を作るわけにはいかないので無理やり解釈した(笑)。
そういうことなので、あまり突っ込まないように願いたい。

本話の感想としては話の辻褄は合わないけど、それなりに楽しめるエピソードといったところ。
34話同様円谷監督のメリハリの利いた演出が楽しめる。
ただし、キリヤマの「どうやら一波乱ありそうだな」や「生きていればのことだがな」と妙に力の入った演技、「場所は?第六管区。よしわかった」というフルハシのややオーバーな演技などは若干違和感がある。
子供向けを意識したわかりやすい演出であろうが、ウルトラセブンという番組のカラーとは少し合わないように感じられた。

解釈でも述べたように、本話の宇宙人は明らかに侵略意図を持っていた。
これについては準備稿の段階でダンカンの意図が大量移住にあったのではと警備隊が推論していたこと、および侵略は終わっていないことをほのめかすナレーションが入っていたとのことなので(『ウルトラセブン研究読本』より)脚本家も同様に考えていた可能性が高い。
ただ完成作品ではその点ぼやかしたため、子供がそこまで読み取るのは難しいと思われる。

本話は前述したように非常に解釈に難儀した。
色々な要素が多すぎて、それを一つのストーリーにまとめようとすると矛盾が出てしまうのだ。
例えば宇宙人の男がいた指令室。
これは最終的にはビルの中にあったが、ではビルが消えていた時間帯は男はどうやってタケナカたちと交渉したのか。
そもそもビル街と一緒に自分が消えてしまっては意味がないので、男はビル街とは別のところにいなければならないはず。
なぜ最終的にあんなところにいてあっさりフルハシに見つかって殺されてしまったのか、意味がわからない。

またダンカンの存在も謎だらけ。
たけし軍団の一員というのは置いといて(しつこい!)一般的には宇宙人=ダンカンとなっているようであるが、果たしてそうなのか?
それだとビルに住む必要ないじゃん。
あるいは洗脳した地球人の手下が住むのかもしれないが、さすがにそれは穿ちすぎ。
普通に考えればただの攻撃用怪獣なのだが、あろうことか宇宙人らしき男が泡になったため、同一人物とされてしまった。
しかし宇宙人の男は明らかに死んでいた(生きていれば反撃するはず)。
ダンカンと同一人物だとすると明らかにおかしい。
せいぜい体の一部としか解釈できない。

ダンとソガを先に誘拐したのもあまり意味があるとは思えない。
どうせビル街ごと拉致するのなら、わざわざ警備隊の介入を許すようなことを先にやる必要がない。
これで後の計画がバレたら元も子もないであろう。
これについてはダンに作戦を勘づかれたからと解釈すれば一応筋は通るが、その後もわざわざ霊媒を利用して噓くさい言い訳をしたり、わざわざ自分たちの存在を知らせるようなことをした。
正直何がやりたかったのかわからない。
実際は宇宙人はいなかったのであり、せいぜい単なる時間稼ぎとしか解釈できないであろう。

その他解釈では書かなかったが、指令室を破壊したらセブンが正気に戻り、ダンカンを倒したら硬直していた市民が解放されたのも一貫しない点であろう。
この辺りはセブンは指令室で操り、市民はダンカンに内蔵された装置で操っていたとでもするしかない。
また番組内では泡が何にでも変身できる宇宙生命でビル街も運んできたとされていた。
しかしあの泡がそこまで万能な生命体なら、あんな簡単にセブンに敗北するとは思えない。
知性もあまり感じられないので、やはり単なる形状記憶合金的な物質の集合体ではなかろうか。

ちょっと言い訳がましい突っ込みばかりなので、ここからはドラマ的な感想を。
ゲストの真理アンヌは無理やり出した感はあったが、アンヌ隊員の名前の元ネタなので夢の競演。
こういう扮装すると美人がさらに引き立つ。
今回はソガとダンの出番が少なかったので、他の隊員の活躍が目立った。
特にフルハシは文明批判をぶったり敵を倒したりと大活躍。
初見の男を射殺するのはどうかと思ったが、明らかに怪しい部屋だったので警備隊員としてはやむなしだろう。
これが美人の女だったりかわいい女の子だとどうかと思うが、敵も親切なので基本的に怪しい風貌に変身してくれる。
中にはピット星人のようにそれを逆手に取る宇宙人もいるが、本話の宇宙人はそこまでは考えてなかったようだ。
単にたまたま出会った人間を殺して姿を写したとかその程度であろう。

ヒロインのアンヌもそれなりに存在感を発揮していた。
フルハシとのコーラのやり取りはベタだが楽しめる。
またダンのことを第一に心配するのもヒロインとしては王道であろう。
ただ、ラストでダンは行方不明のままなのに皆で満面の笑みなのは違和感があった。
まあ、前回のように明らかに宇宙の藻屑になったのに比べればこの程度でダンが死ぬとは思えないが、この辺りは円谷監督がセブンの監督をあまりしてないからかもしれない。
いや、満田監督でも同じかもしれないけどね。

本話の脚本は金城哲夫。
人が蒸発する展開は第一話と類似する。
ただし、あれは明確な侵略意図があった。
本話ではその辺りがやや曖昧となっている。
単に私のSF的素養が足りないだけかもしれないが、全体的にチグハグさが感じられた。
その辺りやや不満が残る。

本話の監督は円谷一。
前回に続いての登板であるが、今回も正体不明な敵を描いている。
また円谷監督といえばダンの扱いが悪いのも特徴。
『消された時間』ではダンは檻に入れられセブンに変身して脱出(どう考えてもバレる)。
『地底GO!GO!GO!』ではそっくりさんがいても誰も気づかない。
『空間X脱出』や『侵略する死者たち』では見殺し。
今回は見殺しってほどではないが、生死不確定のうちに皆で談笑するシーンで終わっており、やはりダンの扱いは軽い。

上記に共通するのは、もはや円谷監督はダン=セブンというのが隊員たちにバレてる前提で撮影してるのではないかということ。
まあ、それは勘ぐり過ぎかもしれないが、ここまでいくと確信犯的なものを感じてしまう。
ただ、いつも言うようにそういう細かいことを気にしないのが円谷演出の特徴。
今回も難しいことを考えずに見てれば結構楽しめてしまう。
ビル街が消失するというSF的なアイディア、怪しい美人霊媒師、操られるセブン、泡でできた怪獣。
それぞれの要素はしっかり撮れており、整合性さえ気にしなければ特段粗も感じられないであろう。

本話のテーマは一見すると文明批判。
また「蒸発」という言葉を使っていることから社会批判とも取ることができる。
ただ、そのテーマが描けていたかは微妙。
ラストの田園都市云々も取ってつけたように感じられた。
フルハシの文明批判しかり。
やはり本話は単なるSF侵略ものとみるのが妥当であろう。

しかしあのビル街、あのまま放置するしかないと思うがどうするのであろうか?
根気よく解体して元の場所に戻すのであろうか?
まあ、それくらいはこの時代の人類のテクノロジーなら不可能ではないだろうが、相当費用が掛かるのは間違いないであろう。
となると、結局幽霊ビルのように爆破解体するしかないか。
いくらのどかでもこんなとこで暮らしたり仕事したりはできない。
狙われた街の締めのナレーションは上手かったが、さすがに今回の締めのナレーションは軽すぎると思う(笑)。
まあ、そういうところも含めて気楽に見るのが本話の楽しみ方であろう。

セブン第33話 セブン全話リストへ セブン第35話