ウルトラセブンとは

ウルトラQ、ウルトラマンに続く、ウルトラシリーズ第3弾。
巨大ヒーロー物としてはウルトラマンに続く第2弾である。
本作は前作ウルトラマンの人気を受けて制作されたが、設定などは新しくリニューアルされ、前作との関連は意図的に排除されている。
例えば主に怪獣相手に戦った前作に対し、本作では侵略宇宙人との戦いが中心に描かれている。
またウルトラ警備隊は科学特捜隊に比べて軍隊としての性格が強められ、宇宙人との戦いのハードさがより強調されている。
このような前作の人気に頼らず新しいものを作り出そうというスタッフの意欲がこの名作シリーズを生み出したといっても過言ではないであろう。

本作は視聴率的には前作ウルトラマンに遠く及ばない結果となったが、内容の先進性、テーマの深さ、SF的面白さなどから幅広い年代層に受け入れられることになった。
そして大人の視聴にも耐えうるその内容から、本作をシリーズ最高傑作に推す声も多い。
もちろん最高傑作か否かについては異論もあろうが、本作がメッセージ性やSF的面白さで他の追随を許してないのも事実である。
いずれにせよ本作がウルトラを代表するシリーズであることは間違いあるまい。

ただ、あまりにもこの作品だけが神格化されることに対しては危惧を抱いている。
すなわち、セブンはウルトラとしては異色作であり、セブンを基準に他作品を評価すると他作品の評価が低くならざるを得ないからである。
私はウルトラのスタンダードとすべき作品はやはり初代のウルトラマンであると思う。
セブンを神格化することにより不毛な争いがファンの間で繰り広げられるなら、それは決してウルトラにとってプラスにならないであろう。

少し批判めいたことも書いたが、最後に個人的な話を少し。
私が子どもの頃セブンに対して抱いた感想は、やはり「カッコイイ」である。
セブンのハードな雰囲気、孤独に戦う姿、カプセル怪獣の存在、セブンの姿かたち。
それらが全て「カッコイイ」のである。
正直「ノンマルトの使者」を子供の頃見ても全然面白くなかった。
もちろん大人になってからその内容の深さに驚愕するのだが、セブンは決してそれだけで語られる存在ではないのである。
セブンを見るときのワクワク感。
そういうものを思い出しながら、1話1話レビューしていきたいと思う。


第1話姿なき挑戦者
第2話緑の恐怖
第3話湖のひみつ
第4話マックス号応答せよ
第5話消された時間
第6話ダーク・ゾーン
第7話宇宙囚人303
第8話狙われた街
第9話アンドロイド0指令
第10話怪しい隣人
第11話魔の山へ飛べ
第12話遊星より愛をこめて
第13話V3から来た男
第14話ウルトラ警備隊西へ(前編)
第15話ウルトラ警備隊西へ(後編)
第16話闇に光る目
第17話地底GO! GO! GO!
第18話空間X脱出
第19話プロジェクト・ブルー
第20話地震源Xを倒せ
第21話海底基地を追え
第22話人間牧場
第23話明日を捜せ
第24話北へ還れ!
第25話零下140度の対決
第26話超兵器R1号
第27話サイボーグ作戦
第28話700キロを突っ走れ!
第29話ひとりぼっちの地球人
第30話栄光は誰れのために
第31話悪魔の住む花
第32話散歩する惑星
第33話侵略する死者たち
第34話蒸発都市
第35話月世界の戦慄
第36話必殺の0.1秒
第37話盗まれたウルトラ・アイ
第38話勇気ある戦い
第39話セブン暗殺計画(前篇)
第40話セブン暗殺計画(後編)
第41話水中からの挑戦
第42話ノンマルトの使者
第43話第四惑星の悪夢
第44話恐怖の超猿人
第45話円盤が来た
第46話ダン対セブンの決闘
第47話あなたはだぁれ?
第48話史上最大の侵略(前編)
第49話史上最大の侵略(後編)

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