ウルトラマンとは

ウルトラQに続くウルトラシリーズ第2段。
今においても燦然と輝くウルトラシリーズの金字塔であり、テレビ史に残る名作である。
本作については多言を要するまでもなく、日本人でその名を知らない人はほとんどいない。
特撮の神様円谷英二が残したゴジラと並ぶ2大ヒーローである。

本作はあくまで子ども番組のスタンスを維持しながらも、時に大人も唸るようなメッセージ性の高いエピソードを生み出してきた。
特に佐々木実相寺コンビによる作品群は今でも高く評価されており、ウルトラマンが未だに作品として色褪せないのも両氏の功績によるところ大であろう。
ただ両氏が変化球的作品を自由に作れたのも、メインライターである金城氏の力あってのものである。
金城氏は正統派の娯楽作品から「禁じられた言葉」のようなメッセージ性の高い作品まで幅広い脚本を書いてきた。
ウルトラの基本フォーマットを完成させただけでなく、その可能性をも切り開く才能は余人をもって代えることは不可能であろう。

本作の主役は科学特捜隊員のハヤタ。
なんとハヤタはウルトラマンの乗ってきた宇宙船に衝突して命を落としてしまう。
後のシリーズと違い、ハヤタがウルトラマンに変身できるようになったのは完全な偶然である。
もし事故に遭ったのがイデだったとしたら、イデがウルトラマンになったのであろうか。
その辺り、予定調和とは言え、試行錯誤感が窺えて面白い。

個人的にもやはり一番印象に残ってるシリーズがウルトラマンである。
もちろん再放送での記憶の補完もあろうが、バルタン星人に始まりレッドキング、ゴモラ、ダダ、ゼットン等々、怪獣ともども印象に残ってる話は多い。
とにかくウルトラマンには、笑える話、燃える話、泣ける話、考えさせられる話、様々な話が詰まっている。
どんな話でも許容できる懐の深さ。
それもまた、ウルトラマンという作品が偉大である所以でもあろう。


第1話ウルトラ作戦第一号
第2話侵略者を撃て
第3話科特隊出撃せよ
第4話大爆発五秒前
第5話ミロガンダの秘密
第6話沿岸警備命令
第7話バラージの青い石
第8話怪獣無法地帯
第9話電光石火作戦
第10話謎の恐竜基地
第11話宇宙から来た暴れん坊
第12話ミイラの叫び
第13話オイルSOS
第14話真珠貝防衛指令
第15話恐怖の宇宙線
第16話科特隊宇宙へ
第17話無限へのパスポート
第18話遊星から来た兄弟
第19話悪魔はふたたび
第20話恐怖のルート87
第21話噴煙突破せよ
第22話地上破壊工作
第23話故郷は地球
第24話海底科学基地
第25話怪彗星ツイフォン
第26話怪獣殿下 前篇
第27話怪獣殿下 後篇
第28話人間標本5・6
第29話地底への挑戦
第30話まぼろしの雪山
第31話来たのは誰だ
第32話果てしなき逆襲
第33話禁じられた言葉
第34話空の贈り物
第35話怪獣墓場
第36話射つな! アラシ
第37話小さな英雄
第38話宇宙船救助命令
第39話さらばウルトラマン

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